PMSのイライラに効く漢方は?家事も手につかないほどの症状何とかしたい!
(注目記事)PMS用改善サプリ女性のミカタで生理前の症状対策ピルをやめたらPMSの症状が戻ってきた…イライラと鬱がひどい
PMSが酷くてピルを飲んでいたけれど、そろそろ赤ちゃんがほしいなと思ってピルをやめたとたん、PMSの症状が…。とはいっても、妊娠希望のプレママとしてはピルをまた服用するわけにもいきませんよね。
PMSのイライラと鬱状態、そして、体の不調として下腹部痛なんかも加わったらもう大変ですよね。日常生活にも支障が出てきてしまうかと思います。
うつ症状が多く出てしまうと、何も手につかないですよね。旦那さんが帰ってきても食事の用意も掃除も洗濯もする余裕もないかもしれません。そんな大変な自分のことを分かってもらえず、旦那さんにイライラしてしまうということもあるかと思います。
なかなか、PMSを男性に理解してもらうのも難しいんですよね。男性にはそもそも生理がないですから。おなかの痛みもわからないわけです。なんで生理前になるとイライラしちゃうのかも理解しがたいことです。
そうはいっても、PMSを抱えているのはとても大変です。何とかしないと夫婦関係の危機が!ということもありますよね。
PMSに効く漢方ってどんなのがあるの?薬局で買える?
ピル以外の方法で何とかしないと!と思って、しかも赤ちゃんを授かるためには、身体に負担をかけない方法として、漢方を検討されているかと思います。
では、PMSに効果的な漢方ってどんなものがあるのか、見ていきたいと思います。漢方は、薬局でもうってはいますが、PMSに効果のあるものを処方してもらうために、ちょっと面倒かもしれませんが、婦人科に行って処方してもらうのがベストです。
中国の漢方治療の古典である『傷寒論』という書物にPMDDであろう症状についての記載があるとのことです。PMDDというのは、PMSの精神症状が重い場合のことを言います。PMSは月経前症候群(premenstrual syndrome:PMS)といいます。PMDDは、特定不能のうつ病性障害:月経前気分障害(premenstrual dysphoric disorder:PMDD)といい、2000年にこのような名称になりました。
PMDDの症状事態は以前から確認されてはいたのですが、PMDDという名前に変わったのは、結構最近のことなのです。
話が少しそれてしまいましたが、漢方の書物にも記載があるくらい、PMS、PMDDは女性にとって深刻なものであったということが言えます。
PMSでよく処方される漢方は下記の4件があります。
≪PMSに有効な漢方≫
●当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)・・・・・めまい、むくみ
●加味逍遥散(かみしょうようさん)・・・・・精神症状
●桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)・・・・・腹部膨満感
●桃核承気湯(とうかくじょうきとう)・・・・・精神症状、便秘
イライラや鬱っぽい症状がみられる場合は、加味逍遥散が処方されるかと思います。漢方は副作用も少ないですし、子供でも服用できるので体には安心です。
ただ、効き目が出るまでは、少し時間がかかるかもしれません。体質改善には時間がかかります。数か月飲み続けてみても効果が感じられない場合もあります。その場合は、主治医の先生と相談してみることと、セルフケアもしっかり行うということが大切です。
さすがにやばいと思うほどのPMS症状なら抗うつ剤も検討を
漢方が効き始めるのは少し時間がかかります。ですので、もうダメ!これじゃあ旦那に八つ当たりしちゃう!PMSで離婚の危機になっちゃうかも!という場合は、SSRIという抗うつ剤も検討してみるといいかもしれません。
SSRIは、セロトニンに働きかける抗うつ剤です。セロトニンというのは、神経伝達物質で、感情をコントロールする扁桃核です。脳内のセロトニンが不足してしまうと、感情が大きく変動し落ち込みやすくなります。うつ病患者さんはセロトニンが不足している状態です。
このセロトニンが低下しないように一定量を保つようにしてくれるのがSSRIです。効き目も早く、ピルと違って毎日飲む必要はなく、黄体期、つまりPMSの症状が出ているときにだけ飲めばいいので、ピルを飲むよりも楽かなと思います。
SSRIは、選択的にセロトニンにだけ影響を及ぼすので、従来の抗うつ剤よりも副作用が少ないと言われています。
でも、赤ちゃんのことを考えるとお薬ってちょっと抵抗があるかもしれません。主治医の先生と相談して、問題なさそうでしたら、検討してみてください。
PMS改善セルフケアも同時進行で行おう
やっぱりお薬はちょっと…と思う場合は、セルフケアをしっかり行っていきましょう。セルフケアはPMSを改善させるのにとっても大事なファクターです。
PMSのイライラやうつ症状の原因は、セロトニンの欠如です。PMSがやってくる時期になると、女性ホルモンである卵巣ホルモンが大きく変動します。卵巣ホルモンの変動は、神経伝達物質であるセロトニンにも影響を及ぼします。
というのも、卵巣ホルモンを司っているのは”脳”なのです。脳内にある視床下部というところが司令塔となっています。同じ脳内にある神経伝達物質セロトニンに影響を与えてしまっているようなのです。卵巣ホルモンが視床下部にフィードバックされる際に、情動に深くかかわりのあるノルアドレナリン、ドーパミンといった物質を介在します。
そのため、脳内にある情動にかかわるセロトニン、ドーパミン、ノルアドレナリンに影響を及ぼしイライラや鬱症状などをPMSの症状として引き起こします。これが、最近のPMS研究で言われています。
セロトニンを増やしてPMSのイライラうつを改善
ですので、セロトニンを増やすことでPMSのイライラやうつ状態を改善していきたいと思います。セロトニンを増やすためには、必須アミノ酸トリプトファンを体内に摂取することです。トリプトファンがセロトニンを作り出してくれます。
トリプトファンは、必須アミノ酸と言って、体内からは作り出すことができない物質です。ですので食事や、サプリメントから摂取していきます。
食事でとる場合は、製品や乳製品に多く含まれています。そのほかではゴマやバナナなどにも多く含まれています。みそ、しょうゆ、豆腐、納豆などや、牛乳、ヨーグルト、チーズなどを食べることで摂取できます。
サプリメントもトリプトファンサプリがあります。サプリメントは5-HTPという5-ヒドロキシトリプトファンというのがいいかなと思います。トリプトファンよりも脳内に取り込みやすく、セロトニン生成も能率的に行うことができるものとされています。5-HTPは、アメリカではトリプトファンの代用サプリとして販売されています。ヨーロッパでは、うつ病の治療薬として処方されているくらい、効果が期待できるものです。
ただし、SSRIと併用する場合は要注意です。SSRIの効果を上げすぎてしまう可能性があります。
セロトニンを作り出すトリプトファンの働き
トリプトファンサプリ5-HTPは、脳内に取り込みやすいのですが、トリプトファンを食事で摂取した場合、トリプトファンを脳へ送り込まないといけません。これがちょっと複雑です。ですが、一度脳内に取り込まれれば、常にセロトニン増加を行ってくれます。
では、脳にトリプトファンを送り込むには何が必要なのでしょうか。それは、インシュリンの増加が必要になってきます。セロトニンのレベルが低いと、脳は、トリプトファンを取り込もうとして甘いもの、パスタやパンなどの炭水化物、アルコールをとりたいという欲求となって現れます。これが、生理前の暴飲暴食の原因ですね。
生理前って、甘いもの食べたくなりますよね。甘いものが一概にも悪いとは言えないのですが、砂糖は、血糖値を急激に上げて下がるときも早いのです。この血糖値の上下が身体に負担を与え、PMSを悪化させてしまう要因にもなります。できれば、でんぷん質のものが良いとされています。米や小麦、ジャガイモなどですね。
ちなみに、低カロリーの人工甘味料やアスパルテームは、トリプトファンと競合するフェニルアラニンからできています。このフェニルアラニンをとると、うつ状態やイライラなどを引き起こします。糖分枯渇状態になるという報告があります。
長くなってしまいましたが、トリプトファンを脳内に送り込むためには、糖分が必要。これはなるべくでんぷん質の炭水化物をとることが理想ということです。
まとめ ~PMSのイライラ・うつ状態を改善させるには~
婦人科で漢方を処方してもらって試してみることと同時進行で、セルフケアも行ってみることが大事です。漢方もしばらく試してみて効果が感じられないな、どうしよう、旦那にイライラして八つ当たりしてしまう…。このままじゃ夫婦関係が!という場合は、主治医の先生と相談のうえ、SSRIなどの抗うつ剤も試してみると良いです。
妊娠希望だし、どうしてもお薬はちょっと…。という場合は、トリプトファンサプリ5-HTPを試してみてもいいかもしれません。食事でトリプトファンを摂取するよりも脳内に運ばれやすく、セロトニン生成も能率的に行ってくれます。
もちろん、食事もトリプトファンの含まれている食品を食べることを心がけてみてください。
それから、セロトニンを活性化させるために、太陽の光を浴びるということもよいです。光を使った治療法は、南カリフォルニアに住んでいる女性の例があります。夏はPMSの症状が出ないのに、冬になると毎年発症するということが分かりました。
寒いと家から出なかったり、日照時間も夏に比べると少ないことからもPMSの発症は冬のほうが多いということが言えます。ですので、日中は、少しでも外に出て太陽の光を浴びるようにしてみてください。
セロトニンを増やす方法はこのようにいろいろとあります。食事やサプリで摂取するのが一番簡単かなと思います。漢方でイライラを抑えるというのも一つの手段です。それに加え、普段の生活にセルフケアを取り入れてみてください。
そうすることによって、PMSのイライラ、鬱症状と言った精神症状は、改善へと向かっていきますから。
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