生理前の鬱が酷い…仕事も上手く行かない|そんな時のPMS改善法
(注目記事)PMS用改善サプリ女性のミカタで生理前の症状対策生理前(PMS)の鬱症状が酷い
生理前の鬱症状が酷い場合、日常生活にも支障が出てきてしまうことと思います。何もかもが嫌になってしまったり、仕事も身が入らず失敗してしまい、上司やお客さんに怒られてしまうなんてこともあったかと思います。
そんな状況が続いてしまうと、もう私なんて辞めた方が良いんじゃないかなとか思ってしまいますよね。それに、鬱状態になっていますから、一人でいると色んな事をとても悪い方へ悪い方へと考えてしまい、消えてしまいたいとか、死んでしまいたいなんて思う様になってしまいます。
でも、まじめなあなたは、今私が辞めたら新人教育などでみんなが大変だし…って思ってしまいますよね。
仕事を辞めた方が良いのかな…
PMSの鬱症状で頭がぼーっとしてしまって、仕事に身が入らずミスばかりしてしまう状況に、もう私なんて会社辞めた方が良いのかもと思う事もあるかと思います。そして、真面目なあなたは、私が辞めたらそれはそれで迷惑かなとも考えてしまうのではないでしょうか。
PMSの症状でぼーっとしてしまいミスをしてしまうことで、どんどん自分自身を否定してしまうこともありますよね。緊張状態で話が入って来なかったり、集中力もなくなってしまうこともPMSの主な症状です。
PMSはまだ研究の段階ではありますが、重めのPMSの症状を感じている方でもPMDDだと診断されている方でも改善されていますし、治らない疾患ではありません。ですので、婦人科に相談することやセルフケアでPMSを改善していきましょう。
生理前(PMS)の鬱の原因
先ずは、PMSの鬱症状が出てしまう原因についてみていきたいと思います。原因を知って、PMS対策をしていきましょう。
PMSになる原因として、よく言われているのが、女性ホルモンのバランスが乱れている。ということです。ただ、最近のPMS研究では、女性ホルモンのバランスの乱れが原因とは言い難いという調査結果があります。
PMS女性と非PMS女性の血中のエストロゲン値とプロゲステロン値を比較してみたところ、差がなかったという事です。エストロゲンとプロゲステロンというのは、女性ホルモンの事です。ちなみに、女性ホルモンは正式には卵巣ホルモンと言います。この卵巣ホルモンの種類として、エストロゲンとプロゲステロンがあるという事です。
では、何が原因なの?というと、最近のPMS研究では、この卵巣ホルモンの変動が、神経伝達物質のセロトニンに影響を及ぼし、セロトニンの分泌量を減らしていることが原因だという事が言われています。
セロトニンというのは、幸せホルモンと言われていて、セロトニンが不足するとうつ病になってしまいます。黄体期、つまり、PMSの症状が現れる時期に、プロゲステロンの分泌量が低下します。それがセロトニンの分泌量を減らす原因となり、抑うつ、イライラ、疲労感などのPMSの精神的症状をもたらします。
婦人科に行くことも必要かも
あまりにPMSの精神的症状がひどい場合は、婦人科の受診も検討すると良いです。ただ、婦人科はどこでも良いという訳ではなく、PMSのことをきちんと理解しているお医者さんのいる婦人科を受診するようにしてください。
というのも、PMSはまだ研究段階の疾患であるため、婦人科のお医者さんでも把握している人とそうでない人がいるということも事実です。ですので、近所の婦人科がPMSを扱ってくれるかどうか、インターネットなどで調べてみてください。
PMSのことを診てくれる婦人科では、その病院にもよるかもですが、カウンセリングも行ってくれますし、必要なら漢方やピルや抗うつ剤等のお薬も処方してもらえます。鬱症状がひどい場合は抗うつ剤を処方されることが多いです。抗うつ剤はちょっと…って思ってしまうかもしれませんが、今ある苦痛を取り除くことが先決です。無理しないでくださいね。
抗うつ剤の良いところは、ピルと違って毎日飲まなくて良いという所です。PMSの症状が現れている時だけ飲めば良いんです。ですので、飲み忘れるという事がありませんし、毎日飲まなきゃというストレスもありません。そして、効き目が早いという所です。
PMSに有効な抗うつ剤SSRI
重度のPMSの症状には、SSRIという抗うつ剤を処方してくれる場合がありますSSRIという抗うつ剤は、「selective serotonin reuptake ihiitor=選択的セロトニン再吸収阻害薬」という名称です。
最近のPMS研究では、セロトニンなどの神経伝達物質の低下による事が原因だと言われています。このセロトニンを低下させないようにしてくれるSSRIがPMSに有効であるという臨床結果がありました。SSRIが有効であったという結論からもPMSの原因はセロトニンなどの神経伝達物質の低下が原因なのではないかという裏付けもあります。
プラセボとの比較検証で、効果は、SSRIが30~60%、プラセボは30~40%という検証結果も報告されています。プラセボというのは偽薬の事です。
神経伝達物質セロトニンは、シナプス間に溜まり、その溜まったセロトニンはセロトニントランスポーターにより吸収され、再利用されます。そうすると、セロトニンの濃度が低下し、鬱状態になります。
SSRIは、このセロトニンがセロトニントランスポーターへ吸収され再利用されるのを阻害してくれます。SSRIの働きによって、セロトニンの濃度がある程度の高い濃度で保つことができます。これが、SSRIがPMSの精神的症状に効く仕組みです。
ちなみに、SSRIにはこんな種類があります。
1.レクサプロ(成分名:エスシタロプラム)
2.ジェイゾロフト(成分名:セルトラリン)
3.パキシル(成分名:パロキセチン)
4.デプロメール/ルボックス(成分名:フルボキサミン)
PMSの精神的症状が強い場合はPMDDかも
SSRIという抗うつ剤のお話をしてきましたが、PMSの精神症状がとても強く出ている場合は、PMDDと診断される場合もあります。PMDDは、PMSの精神症状が重めに出ている時の事を言います。PMDDは、月経前気分障害(premenstrual dysphoric disorder:PMDD)と言います。
≪PMDDチェック≫
以下の4つのうちどれか当てはまるとPMDDの可能性があります。
①著しい抑うつ気分、絶望感、自己卑下の観念
②著しい不安、緊張、緊張が高まっているとかいらだっているという感情
③著しい情緒不安定、(例 突然、悲しくなる、または涙もろくなる、という感じ、また拒絶に対する敏感さの増大)
④持続的で著しい怒り、易怒感、または対人関係の摩擦の増加
PMS・PMDDの鬱症状を治すためのセルフケア 食事
PMS、PMDDについて学んできて、婦人科にも行く事を検討してみたら、次はPMS改善セルフケアです。セルフケアはPMS、PMDDを改善するためにはとても重要なことです。普段食べているもの、生活習慣、寝る時間、起きる時間、運動、など、どれか一つでも見直して改善してみると効果がみられます。ですので、面倒くさがらず、どれか一つでもいいので今日からやってみましょう。
セロトニンを増やすということに注目していきたいと思います。その為には、先ずは食事が一番手っ取り早いです。セロトニンを増やすにはずばり、必須アミノ酸であるトリプトファンをとるのが良いです。
トリプトファンが含まれている食材はこちらです。
●豆腐、納豆、味噌、しょうゆなどの大豆食品
●チーズ、牛乳、ヨーグルトなどの乳製品
●ゴマ、ピーナツ、卵、バナナ
など
トリプトファンが含まれている食材と一緒にご飯などの炭水化物もとってくださいね。炭水化物を食べることで、トリプトファンを脳へ運び、脳内にセロトニンを作ってくれますから。
食欲がない場合や、トリプトファンが含まれている食品を食べることが難しい場合、トリプトファンのサプリメントでもOKです。こんなのがあります。
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PMS・PMDDの鬱症状を治すためのセルフケア 光を浴びる
太陽の光を浴びるとセロトニンが作りだされると言われています。網膜から入る太陽の光がセロトニンを活性化させます。なので、30分くらい朝お散歩してみてください。外の空気を吸うことでも気持ちのリフレッシュも出来ます。
リフレッシュされると、PMSの症状も起きにくくなります。朝のお散歩を日課にしてみてください。続けていくとセロトニンが活性化され、セロトニンの持続率も高くなっていきます。
セルフケアはPMSの症状を改善させるにはとても重要です。仕事を辞めることはいつでもできます。もちろん辛すぎるのであれば辞めても良いのですが、あなたが会社が好きでもう少しここで頑張ってみたいという気持ちがあれば、セルフケアと婦人科での相談でちょっと頑張ってから辞めることを検討してみませんか。
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