月経前症候群で気持ちが不安定になって自虐的になっちゃう 解消するには何が良い?
(注目記事)PMS用改善サプリ女性のミカタで生理前の症状対策月経前症候群(PMS)で気持ちが不安定になって不安や自虐的になってしまう
生理前になると心が不安定になってしまうという症状を訴える女性はとても多いと思います。「生理前になると」、ということであれば、それは月経前症候群(PMS)という疾患である可能性があります。
いつもはなんてことないことに対し、とても敏感に反応してしまって、あの時のあの人の対応、言葉、もしかして私って嫌われているんじゃないかな…とか、何だかいつもは気にならないことになぜだか反応してしまいます。そして、一人思い悩んで、もう誰とも会いたくないとか思ってしまい、引きこもってしまうこともしばしば。
PMSで悩んだら婦人科に行ってみよう
そんな時は、一度婦人科に行ってみるのも良いかもしれません。ただ、PMSってあまり認知度が高くないというのも悲しい現状で、お医者さんでも詳しい人とそうでない人がいらっしゃます。PMSで婦人科に行ってみたものの、PMSだと判断されず、様子を見てくださいとか、言われてしまうケースや、全く違う診断をされてしまったりなどといったこともあるようです。
婦人科に限らずですが、病院ってかかりつけがあればいいですが、新しいところに電話して予約して…っていう行動がとても面倒であったり、ちょっと勇気がいる行動だったりしませんか。せっかくそうやって行動を起こして婦人科に行ったにも関わらず、「あれっ?」て疑問を持ってしまうような対応をされないためにも、PMSについて詳しい婦人科を探してみると良いと思います。
今は、インターネットで検索をすれば簡単に調べることが出来ます。ご自宅や職場から近くて通いやすいところ、帰りにお買い物などできるところ、などで調べてみると良いかもしれません。それから、PMSのことをお友達に話してみて、もしあなたのご友人が病院に通っているよ!っていうことであれば、紹介してもらうのもいいですよね。
近所に婦人科があるから行ってみようで、行ってしまうと、そこの先生がPMSに詳しくない場合は時間の無駄になってしまう場合もありますから、しっかり調べて行かれることが良いです。
月経前症候群(PMS)で漢方を処方されたけど効くのかな
軽度のPMSの場合、婦人科で漢方を処方してくれることも多いです。漢方は副作用もお薬ほど気にする必要もありませんし、年齢問わず飲めますから、身体に負担をかけずにPMS改善を目指すことが出来ます。
中国の漢方治療の古典「傷寒論」では、PMSの精神症状が重くなってしまった状態であるPMDDと思われる症状についての記載があるとのことです。生理前の症状は、昔から女性の悩みとしてあったということがうかがえます。
良くPMSの精神的な症状を安定させてくれるものとして「加味逍遥散」や「桃核承気湯」などが処方されます。めまい、むくみの症状がある場合は、「当帰芍薬散」が処方されるケースが多いです。もちろん、漢方は色々ありますので、先生によっては違う漢方を処方することもあります。
そして、漢方は効いていくれればいいのですが、自分にとって効かない場合もあります。1か月ほど続けてみて、それでも効き目を感じられない様であれば、違う漢方に変えてもらうように主治医の先生に伝えてみるのも良いです。
インフォームド・コンセント(説明と同意) 自分も治療の決定にかかわること
それから、担当してくれた先生がちょっと自分には合わないなと感じた場合も、病院を変えてみるのも良いかもしれません。今は、自分も治療の決定にかかわっていくということも必要なのではないかという考え方が浸透してきています。インフォームド・コンセント(っ説明と同意)という言葉を聞いてことがありますでしょうか。
特にPMSはまだまだ浸透していない疾患ですので、このインフォームドコンセントという考え方を持つことが大切だと思います。
どうして生理前になると気持ちが不安定になってしまうの?
ここで、どうして生理前になると気持ちが不安定になってしまう症状が発生してしまうのかということについて、お話ししていきたいと思います。上記のインフォームドコンセントから、知っておいた方が良いと思いますし、知っておくと対策もしやすくなると思います。
とは言っても、PMSは1930年代からまだ研究中の段階で、はっきりとしたことが分かっていません。1931年にFrank医師が月経前緊張症(PMT)と命名し、卵胞ホルモン(エストロゲン)という女性ホルモンの一種が多く出すぎていることが原因だといわれていました。そのため、大量に下剤を飲ませて出してしまえばいいという荒療治が行われていました。ところが、研究が進むにあたって、女性ホルモンの分泌量がPMSを引き起こしているという考え方が違うのではないかという研究結果が有力になってきました。
というのも、正常女生とPMS女性で血液検査を行った結果、血中の女性ホルモン値、エストロゲンとプロゲステロンの値に差がみられないということが判明しました。その結果、女性ホルモンが原因であるという説が否定的に見られています。
そうなると、何が原因なのかというと、近年の研究者の間では、セロトニンを中心とする神経伝達物質が関係しているのではないかといわれています。セロトニンは、幸せホルモンとして知られていますが、このセロトニンと女性ホルモンが関係しているという説が今は有力説となっています。
セロトニンと女性ホルモン(卵巣ホルモン)
女性ホルモンって、よく言われている一般名称(?)で、正式には卵巣ホルモンという名前です。卵巣ホルモンは、2種類あって、卵胞ホルモン(エストロゲン)と黄体ホルモン(プロゲステロン)があります。
セロトニンの低下はうつ病を発生させてしまう要因として知られています。そして、女性ホルモン(卵巣ホルモン)とどういう関係があり、生理前になると不安やうつ状態が発生してしまうのかというと、卵巣ホルモンの一部である黄体ホルモン(プロゲステロン)が関係しています。
プロゲステロンは、生理前になると低下してしまいます。プロゲステロンの低下がセロトニン分泌の低下を及ぼし、抑うつ状態を引き起こしてしまいます。さらに、プロゲステロンが低下してしまうと、プロゲステロンの代謝物であるアロプレグナノロンという物質も低下します。アロプレグナノロンは、不安や痛みを取り除いてくれる働きをします。
さらにさらに、アロプレグナノロンの低下は脳内GABAの活性化も低下させます。脳内GABAは、神経を落ち着かせてくれたり、ストレスを緩和させてくれる働きがあります。
これらが低下することによって、PMSが起きているのではないかと言われています。まとめると、
生理前になるとプロゲステロンが低下する
↓
不安や痛みを取り除いてくれるアロプレグナノロンが低下する
↓
神経を落ち着かせたりストレスを緩和させる脳内GABAが低下する
↓
鬱っぽい状態になる
という流れが出来てきます。
どうしたら生理前の不安定さを治すことができるの?
では、PMSの仕組みが分かったところで、どうしたら生理前の心の不安定さを治すことが出来るか考察していきたいと思います。
セロトニンを増やすことが出来れば、生理前のうつっぽい症状を緩和させることが出来ると考えられます。そのためには、まず一つ上げられるのは、どうしても辛い場合、自殺願望なんかが出てきてしまうような場合は、そのことをきちんと主治医に伝えて、SSRIというPMS、PMDDでよく処方されるセロトニン再取り込み阻害薬をもらうことです。
セロトニン再取り込み阻害薬といっても良くわからないですよね。要は、SSRIは、セロトニンの濃度を適切な量に保ってくれるもので、有効であるということが分かってきています。
ただ、どうしてもお薬にはまだ頼りたくない、副作用も怖いしということもありますよね。そういう場合は、自分自身にストレスを与えないようにするということが一番です。それにはリラックスをするということが良いのですが、例えば、お風呂につかったり、アロマで香りのリラックス効果を行ったり、早寝早起きを心がけ、睡眠を良くとるということを行うことが挙げられます。
また、食事療法として、セロトニンを増やしてくれるトリプトファンを含むものを食べることです。大豆などの豆類や肉、魚、チーズ、穀類などを食べ、お米もきちんと食べることで、セロトニンを増やし、脳に送り込むことが出来ます。また、トリプトファンはサプリでも摂れますので、サプリメントの活用も良いと思います。
あと、私が行ってよかったのは、運動です。土日は、昼過ぎまで寝ていたのですが、朝少し早く起きて、日光に当たって、1時間くらいウォーキングをします。私はあまりランニングが得意でないので(笑)、時々走ってみたり歩いてみたり近所を1時間ほど周回します。日光に当たることでもセロトニンが増えるということが言われています。
PMSになるとベッドから起きたくないという気持ちが働いてしまいます。そこをぐっとこらえて何とか起き上がるんです。これは最初ちょっと辛いです。でも、土日ですから予定が入っていなければ、自分の好きなように行動できますから、ちょっと外に出て今日はやっぱり無理~って思うようならその日はそれで帰ってきてもいいです。
ヨガを習いに行くのもOKです。ヨガは、呼吸を大事にしますから、呼吸はリラックスにとてもいい効果をもたらしてくれます。運動なんかしたくないっていう気持ちが出てきてしまうと思います。ちょっとずつでいいので、運動を取り入れてみてください。PMSの症状が出る前からやってみると習慣になってきてそのまま続けられるかもしれませんよ。
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